A:査定額は根拠のあるご提案でしたか。現在までの販売経緯をお聞かせください。
台東区根岸のマンション売主様からのご相談でした。不動産売却検討時には弊社へ同時に査定依頼をいただいた経緯があります。
D社にご依頼中でしたが、30日経過せず100万円もの価格変更を提案する営業の言動によりご不安が大きくなったようです。
「価格を100万円さげなければ売れない」との提案を聞いて、売主様のご依頼動機が「大手なら高く売れるはず」と期待したことだったそうですから、逆に、中小不動産会社では「ご希望条件通り、それ以上に高く売れることを期待できない」のご判断だったことに心底ガッカリしました。
査定時には過去の自社取引事例を示してご提案差し上げていますが、不動産売却は結果論であり、固定観念を覆す材料に乏しいことで普段から頭を悩ませています。
売主様よりD社からの販売報告を詳細にお知らせいただく間にある疑問が浮かびます。
レインズから取得したD社の販売図面を拝見していると、自己使用中で実需用なのに「オーナーチェンジ」表記となっています。
オーナーチェンジとは、賃貸中物件を販売している状況で内覧せずに購入する売買を表します。
そこで、オーナーチェンジ表記にし現地内覧不可として暗に他社顧客を排除して自社のお客様のみをご紹介していたと結論付けました。
実際に内覧可能なにも関わらずです。
また、想定利回り等の賃料表示記載もなく不自然な販売図面でした。
不動産売却は器でご判断いただくケースが多いですが、営業個人の契約経験、ソフトでご依頼を判断いただければほぼ間違いがないです。