A:当初からの反響状況やご依頼の会社名、ご希望の条件をお聞かせください。
過去に3社で販売なさっていた価格は相場を外していないので、あとはタイミングです。
ご希望時期までにご成約できると思います。
台東区三ノ輪からご相談いただきました。
特にご自宅に不満はないものの、海外移住のご事情により売却活動をなさっていたようです。
大手M社で3ヵ月、大手S社で3ヵ月間販売なさったそうですが、営業活動として説明されたのは以下の内容だったそうです。
「支店間で物件紹介をしている」
「全国からお問合せがあるので、そのお客様へ優先的にご紹介をしている」
「新築マンションのお問合せから振り替えてご紹介している」
等々。
M社は仲介大手、S社は建築大手ですが、あまり聞きなれない営業方法により、支店が複数あっても、全国からお問合せがあっても結果的に売れなかったようです。
購入者様全般は優先条件に順位を付して、インターネットを利用し一定の条件に絞ってお探しになりますので、1LDKを希望なさっている方が物件を気に入ったからと言って、3LDKを購入することはありませんし、条件を絞りこんで検索可能なネットで購入物件を検索する現在は条件違いのお問合せはまずございません。
「物件振り替え」提案は、個人のご意向がある以上営業にはとても難しい仕事です。
資金計画、ご予算は条件の上位ですし、駅距離、間取り、陽当たり、エリアも条件上位です。

弊社は近隣地域で近似の物件を販売していて、同じような物件で集客できているからこそ、0からのスタートよりも成約確立の高いお客様紹介が可能です。
遠方の不動産会社や、都心エリア、地域で同じような物件の販売をなさっていない不動産仲介会社にご依頼の場合には、「ご依頼いただいた後、0から集客する」営業方法によることがほとんどだと思います。
本当に相場以上でマンションを購入する法人なんているの?
ゼロからスタートして本当に大丈夫?
ご不安になる方も多いかもしれませんが、物件が全て異なる以上は、「ほとんどすべての業者は営業活動を0からスタート」しているはずです。
希望条件が近しい個人のお客様は各社ともいらっしゃると思われますが、実物をご覧にならなければ現実的に購入なさらないので、0からも同じと考えています。
M社、S社へご依頼の大きな理由は、「顧客数が多い」ことだったようですが、ほとんど内覧も無く、多くの中の1件としてご紹介していたことも多く、すべて期待外れに終わってしまったとのことです。
【今回のクライアントからの売却条件】
・S社が販売していた価格から「100万円増額」して売り出してほしい
・制限時間は60日
・価格下限はすでに決めている
S社は「あと100万円さげましょう」と提案なさっていたようですが、弊社のハードルはそれより上がりました。
あいにく、ディンクスタイプの顧客は少なくご興味いただくことが出来なかったため、当該エリアで粘り強く販売した結果、運よく、ポータルサイト経由でお問合せいただいた、荒川区にお住まいのお客様と無事ご成約となりました。
物件から1KM圏内にお住まいの方でした。
価格はクリア、時間は限界まで掛かりましたが、無事に45日でお引渡し、オーストラリアへご出国なさいました。
今回ご購入いただいたお客様は、「夏場は仕事が忙しかったので3ヵ月前はまだお探しでなかった」とのこと。
売れていくタイミングとはそんなものだと思います。